名古屋高速2号東山線の東山トンネル(名古屋市千種区、名東区)で7日、つり天井の撤去工事が報道陣に公開された。
コンクリート製の天井板(長さ4・7メートル、幅1メートル、厚さ10センチ、重さ1・2トン)が、重機で1枚ずつ取り外されていくと、「バリバリ」という音が響いた。
名古屋高速道路公社によると、東山トンネルの上下線で計約5キロにわたり、約9千枚の天井板が設置されている。2012年に天井崩落事故が起きた中央自動車道笹子(ささご)トンネル(山梨県)と同じ構造で、事故の危険性を減らすため、撤去することにした。
3日に始まった工事は24時間態勢で進められ、1日500~600枚の天井板を取り外す。換気用のジェットファン18基とLED照明約1千基を設置する。
28日までの工事期間中、東山線の四谷―高針ジャンクション(JCT)間は上下線で通行止めとなる。