北アフリカ・チュニジアの国立バルドー博物館が2015年3月、武装グループに襲撃されて日本人3人を含む22人が死亡した事件で、首都チュニスの裁判所は9日、計画的な殺人を共謀した罪などで3人の被告に終身刑を言い渡した。チュニジア国営通信が伝えた。
また同じ裁判所は同日、15年6月に北東部スースの観光地のホテルが襲撃され、外国人観光客ら38人が死亡した事件についても、襲撃に関与した4人の被告に終身刑を言い渡した。
チュニジアメディアによると、二つの事件の首謀者とみられる人物は隣国リビアに逃亡したとされる。米メディアは16年2月、米軍がリビアにある過激派組織「イスラム国」(IS)の訓練施設を空爆した際、この人物が殺害されたと報じた。(カイロ=北川学)