大リーグの各球団はアリゾナ、フロリダの両州で本格的にキャンプインする。今季の日本選手は西武からマリナーズに加入した菊池を筆頭に、マイナー契約を含めて10人だ。
日本時間3月20、21日に東京ドームでアスレチックスとの開幕戦を控えるマリナーズ投手陣が一足早く12日(日本時間13日未明)から、アリゾナでスタート。イチローら野手は16日(同17日)から。大谷が所属するエンゼルスやダルビッシュと田沢が所属するカブスなどは13日(同14日)からで、田中のヤンキースは14日(同15日)に始動。
菊池は4日からキャンプ地で自主トレーニングを始めていた。「僕は何百球も投げない。日本でも30、40球程度でコンスタントに投げていた」と、頻繁にブルペンでの投球で調整する。45歳のイチローは登録選手数が通常の25人から28人に増える日本開幕の2連戦でベンチ入りの方針で、キャンプの調整に注目が集まる。
昨年10月に右ひじの手術をした大谷はリハビリのため、開幕には間に合わない見通し。練習は慎重にならざるを得ない状況。ただ、今季は打者に専念できるため、新たな「大谷翔平」が見られるのかも知れない。
ひじの故障から復活を目指すのはダルビッシュも同じだ。術後の状態は順調のようで、「体の状態は良いと思います。昨年のような感じではない」と手応えを感じている。ヤンキースの田中は先発の柱として今季も大きな役割を担う。ドジャースの前田は昨年は先発に中継ぎにと起用法が定まっておらず、今シーズンは勝負の年になりそうだ。
ダイヤモンドバックスの平野は今季も中継ぎの柱として期待される。パナソニックからダイヤモンドバックスに入団した吉川、パドレスの牧田はマイナーからメジャーへの昇格を目指す。オープン戦は21日から始まる。(坂名信行)