将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が12日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第69期大阪王将杯王将戦(スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社主催)の一次予選で、池永天志(たかし)四段(25)に153手で勝った。
藤井聡太 名人への道
午前10時に始まり、午後6時17分に終局した。双方、1分将棋となる大熱戦だった。終局後、藤井七段は「早い段階で誤算があって、最後までずっと苦しい将棋だった」、池永四段は「自分(の方が形勢)が良いことは分かっていたんですけど。本譜の順で負けなのは誤算でした」と話した。
藤井七段の次の対局は16日、東京の有楽町朝日ホールで指される第12回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)。午前中の準決勝では行方尚史(なめかたひさし)八段(45)と対戦する。行方八段に勝てば、午後からの決勝に進む。渡辺明棋王(34)と千田翔太(ちだしょうた)六段(24)の勝者と対戦する。昨年の朝日杯で棋戦初優勝を果たした藤井七段にとって、朝日杯の連覇がかかる。
この日の対局では、途中で近隣…