客室のサーバーで地ビールはいかが――。津市のホテル「美杉リゾート」が、敷地内の工場で醸造する地ビールを宿泊時に好きなだけ飲める「ビール部屋」をつくった。
美杉リゾートは地ビールのブランド「火の谷ビール」を年間15キロリットルほど生産している。材料の一部に地元の小麦や大麦を使用。具体的には、黒米を使った「伊賀流忍者麦酒」や有機栽培米を使った「火の谷ラガー」など数種類を扱う。中川雄貴社長が「おもしろいことをやって地域を盛り上げたい」と昨年8月、ビール部屋をつくるために100万円をクラウドファンディングで募った。約90人が賛同し、40日で調達した。
畳がある和モダン風のツインルームを1室改装。地元産の栃の木でつくったバーカウンターを設け、ビールサーバー(20リットル)を2台置いた。地元のスギから採取した酵母を使った地ビール「ザ・クラウドIPA」も開発し、ビール部屋で提供する。
部屋は16日から泊まれる。2人で泊まる場合は、1泊2食付きで1人3万2550円から。(細見るい)