白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(ルネサンス)が出場する予定だったコナミオープンの前日練習が15日、千葉県国際総合水泳場であり、参加選手から気遣いや励ましの声が相次いだ。
池江選手「乗り越えられない壁はない」 ツイッター更新
池江とともに2016年リオデジャネイロ五輪女子800メートルリレーに出た青木智美(あいおいニッセイ同和損害保険)と持田早智(ルネサンス)は、池江からメッセージをもらったという。LINE(ライン)でやりとりした青木は「自由形を引っ張っていってほしいと言ってもらえた。東京五輪でリレーの出場権を取れるように(出場権がかかる今夏の世界選手権に出て)頑張りたい」と語った。持田は「璃花子に『応援しているよ』と伝えて、『頑張ります』と(いう言葉を)もらった」と明かした。
東京・淑徳巣鴨高の1学年先輩で、池江が体調不良を訴えた豪州合宿に参加していたリオ五輪女子200メートルバタフライ代表の長谷川涼香(東京ドーム)は「いつも見ている練習よりはきつそうで、調子が悪そうだった。(緊急帰国のときも)先帰るね、としか聞いていなかった」と話した。
リオ五輪男子400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(ANA)は「(病気を)治して東京五輪へという声もあると思うが命の方が大切。とにかく焦らずゆっくり治すようにしてほしい。自分たちのできることを全力でやって、璃花子ちゃんを元気づけるレースがしたい」と語った。
リオ五輪男子400メートルリレー代表の中村克(イトマン東進)も「池江選手が1日でも早く回復できるように祈るしかない。エネルギーを与えられるように一生懸命泳ぎたい」。同代表の塩浦慎理(イトマン東進)は「ニュースを見たときは衝撃的で僕も落ち込んだ。忙しいと思って、メッセージは送っていないけれど、元気になるのが一番。競技はその後考えればいい」と気遣った。
12年ロンドン五輪で3個のメダルを獲得した女子平泳ぎの鈴木聡美(ミキハウス)は「待っているよ。その一言に尽きますね」と語った。
また、国際水連は13日、池江の回復を願うメッセージを日本水連に送った。(浅野有美)