仏ルノーの新会長に就任後初めて訪日していたジャンドミニク・スナール会長が16日、羽田空港から帰国の途についた。14日に来日し、3社連合を組む日産自動車の西川(さいかわ)広人社長兼CEO(最高経営責任者)、三菱自動車の益子修会長兼CEOらと会談したスナール氏は空港で報道陣に対し、「良い会談ができた。特にアライアンス(提携)の将来について話したが、非常に前向きな議論だった」と述べ、カルロス・ゴーン前会長の逮捕後にぎくしゃくした3社連合の関係修復に向けた成果を強調した。空席となっている日産の会長に就く意思があるかを問われると、「今回の議論のポイントではない」と答えた。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
スナール氏は、日産が4月8日に開く臨時株主総会で日産の取締役に選ばれ、会長人事を含めた新体制を決める取締役会の議論に加わる見通しだ。(筒井竜平)