日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)は、群馬県内の病院に入院中の6歳未満の男児が、臓器移植法に基づく脳死と判定され、臓器提供の手続きに入ったと、17日発表した。脳死と判定された6歳未満の子どもからの臓器提供は10例目。
ネットによると、臓器提供は親族6人の総意という。男児は12日に脳機能に重い障害が起きる脳症のため脳死とみられる状態となり、16日午後11時5分までに2回の脳死判定が終了した。
心臓が東京大医学部付属病院で10歳未満の女児に、肺が東北大病院で10歳未満の女児に、肝臓が国立成育医療研究センターで10歳未満の女児に、腎臓が東邦大医療センター大森病院で10代男性に移植される予定。
脳死判定された男児の両親は移植ネットを通じて、「人から求められると何でも分け与える優しい息子でしたので、臓器移植という選択が息子の意思に沿うものであると信じております」などとするコメントを発表した。