您现在的位置: 贯通日本 >> 资讯 >> 教育(日语) >> 正文
DVと虐待、逃げ場ない親子 被害者縛る「アメとムチ」

「お前は無能、何もできない」「俺の言うことを聞いてさえいればいい」。激怒した夫から暴力を受ける妻。DV被害者を支援するNPO法人は、加害者からの「アメとムチ」の支配があるといいます。


【詳細版】「お前は無能」私も支配された DVと虐待、負の連鎖



皆さんの身近な困りごとや疑問をSNSで募集中。「#N4U」取材班が深掘りします。


そうした家庭では、DVと児童虐待が負の連鎖を生み、子どもたちが逃げ場を失うことがあります。朝日新聞の「#ニュース4U」取材班が経験者の話を聞きました。



N4U班が深掘り取材、お友達登録はこちら


#ニュース4Uは、あなたの声で深掘り取材する企画です。ご意見をお寄せください。公式LINE@アカウント(@asahi_shimbun)で取材班とやりとりできます。



恐怖で「無気力になった」母


「母は頼れず、父の機嫌を損ねないように生きた」。東京都のエッセー漫画家、やぶうちゆうさん(32)は子ども時代をそう話す。千葉県野田市で1月、小4の女児(10)が自宅で死亡した事件など相次ぐ児童虐待の報道を受け、取材班に経験を寄せた。


やぶうちさんの育った家では、幼い頃から父は母を見下した言葉を放ち、母をたたいた。母は次第に逃げなくなり、「無気力な状態に追いやられているように見えた」。


やぶうちさんと妹も標的に。「誰が悪い?」と父に聞かれ、暴力から逃げるため「母」と言うと母が殴られた。翌日、母に「お前のせい」と暴力を振るわれた。高校生の時、父の虐待に教員が気づき、児童相談所に一時保護された。


自分を殴った母も長年恨んできたが、ある時、母が実家に助けを求めたことがあったと知り、「母なりに何とかしようとしていた」と見方が変わった。自身も子育てをし、「恐怖の中、母もいっぱいいっぱいだったんじゃないか」と感じた。「一方の親だけで子を守れない家がある。安心して相談できる仕組みこそ必要。加害の背景にも目を向けるべきだと思う」


「お前が甘い」支配する加害者


東日本の30代女性は約10年間、「お前は無能」と夫に言われ続け、暴力も受けた。「自分がダメなせいで怒らせている」と思い込んだ。


子が悪さをして言い聞かせていると、「お前が甘いからだ」と夫が激怒。怒鳴り声が聞こえないように浴室に子を入れ、女性が止められないよう鍵をかけて「しつけ」と称してたたいた。女性は「夫のしつけの方が良いのかもしれない」と自分を責め、止められなかった。


夫のDVが原因で母子で保護された後も夫に会いに行った。「指示がないと、次にどう行動したらいいかわからなくなっていた」。女性は支援を受け、今は元夫と関係を断った。子とともに心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療を受ける。


DVとは何か。NPO法人「女性ネットSaya―Saya」(東京都)の松本和子・代表理事によると、夫婦間などで一方が相手を自分の思い通りに支配してコントロールするために使う様々な暴力。身体的、精神的、経済的暴力などがある。


加害者は「子どものしつけが下手」など被害者を否定する言葉とともに暴力を振るうことが多く、被害者の自尊心は低下。被害者は考えることをやめ、「加害者はどう考えるか」を基準に動くようになる。こうした状態が続くと、被害者だけで子を守ることが難しくなる場合がある。加害者の追跡の恐怖や経済的不安などで、深刻なDVを受けながら逃げられない親子は多いという。


識者「縦割りでなく親子支援を」


DVに詳しい戒能(かいのう)民江・お茶の水女子大名誉教授は「DVと児童虐待が同時に起きる家は多いが、自治体の支援は縦割りで児童虐待の支援者は子どもだけ、DVの支援者は被害を受けた親だけをみがちだ。両方一緒に支援する必要がある」と訴える。「配偶者や子を自分の所有物のように捉え、『何をしてもいい』と思う加害者の誤った考え方が問題の根本。暴力は許されないと広める必要がある」


DVの相談は内閣府運営の「DV相談ナビ」(0570・0・55210)。発信地の都道府県にある配偶者暴力相談支援センターにつながる。センターは、DV被害の相談や一時保護、自立に向けた支援をする。(沢木香織、長富由希子)



身近な疑問や困りごとを募集して取材する企画です。ツイッターでハッシュタグ「#ニュース4U」をつけて投稿してください。LINEはID「@asahi_shimbun」かQRコードで「友だち追加」をお願いします。


【特集】SNSで声集め、深掘り取材…#ニュース4U


新闻录入:贯通日本语    责任编辑:贯通日本语 

发表评论】【加入收藏】【告诉好友】【打印此文】【关闭窗口

相关文章

生みの親が育児、常識なの? 65人育てた「親」と虐待
「なぜここに?」 陸上イージス計画に揺れる街
液体ミルク、割高でも好評な理由 ママたちに聞いた
認可外保育園「劣悪でも無償化」 除外する自治体わずか
不登校で「虐待の恐れ」2893人 政府の緊急点検結果
認可外保育施設への立ち入り調査 4割超が基準満たさず
子ども食堂、全国4千カ所弱まで増加 6割は資金不足
体罰禁止、問われるしつけ 虐待から子どもを救うために
「結愛ちゃん浮かばれたらいいな」 主治医が語る改正法
改正法は虐待防げるか 介入と支援、児相職員の担当分離
子どもの貧困改善、市区町村の努力を義務化 改正法成立
虐待防止→虐待推進に 東京都「あってはならないミス」
登下校の無差別襲撃、子供守るには 川崎殺傷「想定外」
怒鳴らない、たたかないしつけ 犬山紙子さんらと考えた
少子化対策「質・量とも十分でない」6割超 内閣府調査
講じていた対策、想定超えた凶行 子どもをどう守れば
虐待の傷「消えないけど受け入れた」 28歳が心理職に
短すぎ?幼保無償化パブコメ、13日間で募集終了へ
息子が不登校に 親も追い詰められ「学校やめちまえ」
車暴走、保育士は「盾」なのか 吐露したやるせなさ
虐待の傷「消えないけど受け入れた」 28歳が心理職に
離婚での子の引き渡し、同居の親不在でも可能に
発達障害児の親たち、SNS交流は「炎上」から始まった
企業従業員向け保育所、国が助成も開所に至らない施設も
ほかの子の性器、触らない グー、チョキ、パーの境界線