独裁色を強めるベネズエラのマドゥロ大統領に反発する反マドゥロ派が23日、「国民が飢餓に苦しんでいる」として、コロンビア国境から米国などからの人道支援物資の搬入を試みた。だが、政権に国境を封鎖され、失敗に終わった。同派リーダーのグアイド国会議長は25日、コロンビアの首都ボゴタでペンス米副大統領と会談する予定で、「あらゆる選択肢を求める」としている。(ククタ=岡田玄)
響く発砲音、迫る女性にうつむいた隊員 緊迫の国境ルポ
23日午前、ベネズエラ国境に近いコロンビア北部ククタ。コロンビア軍とは違う軍服姿の男性が現れると、支援物資搬入を求めて集まった反マドゥロ派の人々から割れんばかりの拍手が響いた。軍服の左胸にはベネズエラ軍を意味する「FANB」。男性は亡命してきた軍人だった。
反マドゥロ派の人々は「あなたは英雄だ!」「国民のための本当の軍人だ!」と歓迎し、男性は「ベネズエラが自由を得るのはもうすぐだ」と応じた。
マドゥロ氏が権力を維持できる…