フィギュアスケート女子でチャレンジ・カップ(オランダ)で優勝した16歳の紀平梨花(関大ク)が26日、関西空港着の航空機で帰国した。紀平は3月に埼玉である世界選手権の代表選手。「ハプニングみたいなこともあった。世界選手権では万全の準備をしたい」と語った。
フィギュア特集 Kiss and Cry
チャレンジ・カップではショートプログラム(SP)2位からフリーで141・90点を出して合計208・34点で逆転優勝。今季の国際大会はシニアデビューから6戦6勝の負けなしだが、SPでミスすることが多い。紀平は「世界選手権ではSPが大事だと思っている。SPもフリーもノーミスでいきたい」と気を引き締める。中1日で米コロラドの強化合宿へ出発するといい、「プログラムの練習を多くしたい。世界選手権に向けたジャンプの練習、スピン、ステップをしっかりやりたい」。日本開催の大会で世界女王への期待は高まるが、「順位は狙わずに、自己ベストを出して笑顔で終わりたい」と平常心で語った。
また、同大会のアドバンスド・ノービス女子で優勝した11歳の本田紗来(京都醍醐ク)も同便で帰国。大勢の報道陣に囲まれて驚いた様子で、「すごい選手が帰ってきた時にテレビで見ていた。多くの人に応援されていたことを実感した」。姉の真凜(JAL)や望結(関大中)からお祝いのメッセージが届いたといい、「私が『1位になったよ』と送らなくても、先に送ってくれた」とうれしそうに話した。(大西史恭)