政情不安が広がる南米ベネズエラ問題について、米州諸国14カ国でつくる「リマ・グループ」は25日、コロンビアの首都ボゴタで開いた会合で、「平和的な解決」を求めることを確認した。ペルーのほか親米国のブラジルやコロンビアも軍事介入を拒否した。そのうえで、公正で民主的な選挙の実施をベネズエラに求めることなどを決めた。
米副大統領、軍事介入の可能性も示唆 ベネズエラ問題
反マドゥロ大統領派で暫定大統領を宣言したグアイド国会議長は、23日に人道支援物資の搬入に失敗した直後、「あらゆる選択肢を排除しないよう提起する」として、各国に軍事介入も検討するよう求めていた。
軍事介入に慎重な中南米各国に対し、会合に参加したペンス米副大統領は「平和に民主化が進むことを望んでいるが、トランプ大統領が明言したように、あらゆる選択肢がテーブルにある」と発言。軍事介入の可能性を示唆した。支援物資の運び込み阻止に加わった政権側の知事らに制裁を広げることも明らかにした。(ククタ〈コロンビア〉=岡田玄、ワシントン=染田屋竜太)