クロスフィットトレーナーのAYAさん=山本和生撮影
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3月8日は、国連が定めた「国際女性デー」です。男女格差が大きいとされる日本を、若い人たち、とりわけ女の子たちが、性別にとらわれず生きることができる社会に――。自らを厳しいトレーニングで追い込み、女性たちが憧れる鍛え抜かれた体をもつクロスフィットトレーナーのAYAさんは、「運動が運を動かした」と話します。
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実は、懸垂が1回もできませんでした。小さい頃から運動が大好きだったんですけれど、インストラクターをやりながら普通のモデルの仕事をしていた頃は、「痩せてガリガリであればあるほど美しい」という感じでした。筋肉はモデルにいらないと言われたので、運動をやめ、インストラクターの仕事も手本を見せずに指導するようになると、「先生は口だけ」と信用を失ってしまいました。体はガリガリになりましたが、モデルの仕事は約束されているわけではない。オーディションに行っても、大好きな運動をやめて、自分の半分がなくなったような状態で自己PRをしても、いいものなんて出ない。生きているようで死んだ状態でした。
それが7年前、米国発祥のトレ…