2月末にハノイで開催された米朝首脳会談をめぐり、米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表は5日、米上院外交委員会のメンバーに対し、会談結果を非公開で報告した。会合に出席した上院議員らの説明によると、ビーガン氏は「米国は引き続き北朝鮮に対し完全な非核化を要求する」と明確に表明したという。
会合後、共和党のガードナー上院議員は記者団に対し、「北朝鮮は非核化の用意がまだできていなかった。大統領がディール(取引)から席を立ったのは正しい」とトランプ大統領の対応を評価。一方、民主党のメネンデス上院議員は「トランプ氏はハノイに行くべきでなかった。下準備の段階で首脳会談が成功するという可能性を見いだせてなかった」と批判した。
首脳会談で合意は見送られたが…