サヨナラしたい8つの呪縛:6
1月末、プロ野球DeNAの筒香嘉智選手が、子どもの野球環境の改革を提言する記者会見を開いた。球数制限の導入などを訴えたが、こんな発言もあった。
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「(中学時代に所属した)堺ビッグボーイズでは、お茶当番の強制などは、今は全くしていません」
少年野球では、コーチ役のパパたちのため、ママたちが交代で弁当やお茶を作って見守るのが慣例になっているチームが多い。筒香選手はそれも問題視したのだった。
東京都中野区の女性(38)も違和感を感じている。小学6年生の息子が所属するチームにも「見守り当番」がある。
自分はキャッチボールは教えられないから、一定の役割分担は仕方がないと感じつつ、当たり前のようにパパたちから「ママたちは雑務を」「あなたたちにチームの運営権はないから」と言われると「それは違う」と思う。コーチをしている夫にも訴えたが、仲間に通じたのかどうか。
結局、この一年、「お茶どうぞ」という気配りはしなかった。「子どものためならわかる。でもなんでコーチのために? 自分でお茶を持って来たらいいじゃないの」。だが一方で、「しなくてもいい」と言いつつ、やるママたちがいるのも事実だった。
知ってか知らずか、男の心にも女の心にも潜む古い考え方。「これをやるのは女」「男はこれはやらない」。固定的な男女の役割分担を変えたいと思っている人たちもいる。
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