大阪都構想案を作る大阪府と大阪市の法定協議会が7日開かれ、都構想の是非を問う住民投票の実施時期の確約をめぐって対立していた大阪維新の会と公明党の交渉が決裂した。松井一郎・大阪府知事(維新代表)は法定協後、「明日会見する」と述べ、8日に辞職を正式表明する考えを示した。吉村洋文・大阪市長(維新政調会長)とともに任期途中で辞職する。4月の統一地方選に合わせて知事・市長のダブル選が行われる方向になった。
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法定協では、今井豊会長(維新幹事長)が、5月に法定協を再開し、11月24日に住民投票を実施すると盛り込んだ「工程表」を提案。採決したが、公明は反対した。
法定協での公明の対応を見極める考えを示していた松井氏は、交渉決裂と判断。8日に吉村氏とともに辞職を正式表明し、知事・市長候補を入れ替えて立候補する「クロス選」にする考えを示す見通しだ。知事選は21日、市長選は24日にそれぞれ告示。投開票は4月7日となる方向。