日本航空は7日、子会社「JALエンジニアリング」の40代の整備士が、勤務前のアルコール検査で、検査に立ち合った40代の社員に代わりに検査を受けさせていたと発表した。同社は2人を懲戒処分。日航の赤坂祐二社長が月額報酬20%(1カ月)、北田裕一整備本部長が同10%(同)を自主返納するという。
日航によると、整備士は1月19日午前5時半から福岡空港で整備業務につく予定だった。直前に自分で測り、社内基準(呼気1リットルあたり0・1ミリグラム未満)前後のアルコールが検出されたため「替え玉」を依頼した。整備士は前日の午後11時まで飲酒をしていた。一緒に飲酒していた30代の整備士も翌朝の検査で基準値超のアルコールが出たため、業務をさせなかったという。
日航は1月15日から整備士にもアルコール検査を義務づけ、基準値以上での業務を禁止していた。(贄川俊)