結婚して子どもが生まれたら、妻が仕事をセーブする。夫が転勤したら、妻が仕事をやめてついていく。そんな日本社会の「当たり前」の壁に、働く女性たちがぶつかっている。「女性活躍」を進めるなら、まずはこの壁を取り払おう。きょうは国際女性デー。
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千葉大医学部付属病院の三澤園子准教授(脳神経内科学)は、小学3年と3歳の子を育てる。昨年まで医局長を務めていた。医師の夫も保育園の送り迎えなどをするが、家事、育児は基本的には三澤さんが担う。
昨年3月、大学内であった勉強会で女性活躍が進んでいない現状について、こう語った。「30代から50代医師の労働力は、男性を1・0とすると女性は0・8と見なされています」
この数字は2016年6月、厚…