まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」を減らそうと、政府の責務や消費者の役割を定めた「食品ロス削減推進法案」が今国会に議員立法で提出される。与野党の超党派が賛同し、今国会での成立を目指す。
法案は、食品ロスの削減に関する基本法の位置づけ。食品ロスの削減を「まだ食べることができる食品が廃棄されないようにするための社会的な取り組み」と定義した。政府には食品ロス削減に関する施策を実施する責務があると明記し、基本方針づくりを促す。都道府県と市町村には推進計画作成を求める。
事業者には政府や自治体に協力し食品ロスの削減に積極的に取り組むよう求める。消費者については、食べ物を買うときや調理方法で「食品ロスの削減に自主的に取り組むよう努める」との文言を盛り込んだ。
法案には、企業などから提供さ…