アイスホッケーのアジアリーグは14日、プレーオフの決勝(3戦先勝方式)第3戦がロシア・ユジノサハリンスクのアイスパレスクリスタルで行われ、今季限りで廃部するリーグ4位の日本製紙が同2位のサハリン(ロシア)に延長の末、3―4で敗れた。サハリンが3戦全勝で初優勝を決め、日本製紙の5度目の制覇はならなかった。
日本製紙は1949年、旧十条製紙が北海道釧路市を拠点に創部し、合併のため93年に今のチーム名に変更。昨年12月に収益悪化と経営合理化のため今季限りの廃部を発表していた。
負ければチームが終わる中、プレーオフ1回戦では同5位の王子を2勝1敗で下し、準決勝では同1位のデミョン(韓)に3連勝。5季ぶりに決勝に進んでいた。
廃部発表の後、日本製紙はチームが存続できるよう選手の引受先を探しているが、正式には決まっていない。来季もアジアリーグに参戦するには、4月末までに申請する必要がある。