南米エクアドルの環境省は15日、クモや昆虫などの標本約250体を違法に国外に持ち出そうとしたとして、警察当局が日本人生物学者の男性を拘束したと、同省のホームページで明らかにした。
同省によると、首都キトの空港で荷物検査の際に職員が発見した。絶滅危惧種は含まれておらず、研究目的だったとみられる。
菅義偉官房長官も18日の記者会見で、20歳代の日本人男性1人がエクアドルの警察当局に環境犯罪違法容疑で拘束されていることを明らかにした。現地時間の12日に在エクアドル日本大使館に連絡があったという。
菅氏は「捜査中であり、具体的内容や人定事項などの詳細についてお答えすることは差し控えたい。政府としては引き続き、現地当局からしかるべく情報を収集しつつ、適切に対応している」と述べた。