文部科学省は26日、2020年度から小学校で使われる教科書の検定結果を公表した。学校で教える内容を決めている学習指導要領が約10年ぶりに見直されたことを受け、5年と6年では英語の教科書が初めて検定対象となった。他の教科でも多くの教科書が全面的に改訂され、自ら問いを立てて対話しながら考える「主体的・対話的で深い学び」の要素が盛り込まれた。この結果、現行の教科書と比べて平均ページ数は約10・0%増え、英語も含めると約14・2%増えた。
検定では16社が計164点(305冊)を申請し、合格した。このうち、英語は7社が計15冊を申請。これまで5年と6年で行っていた「外国語活動」は「聞く・話す」だけだったが、「書く・読む」が加わった。ただ、文法は原則として教えず、クイズ形式を採り入れる教科書が目立つなど、「親しみやすさ」が強調される内容だった。
新しい指導要領は「主体的・対話的で深い学び」を目指し、知識を得るかどうかだけでなく、学ぶプロセスも重視している。このため、各教科で対話形式の記述が増えた。また、若手教員が増えていることを踏まえ、板書例や授業の時間配分案などを書き込む教科書もあった。
こうした影響もあり、教科書の…