大学の教育状況などをチェックする認証評価機関の「大学基準協会」は26日、不正入試などが発覚した東京医科大が、協会の基準に「適合」するとした2017年度の評価を取り消し、「不適合」に変更した、と発表した。大学などの認証評価制度が04年度に始まって以来、「適合」の評価が取り消されて「不適合」になるのは初めて。
同協会は女子や浪人回数の多い受験生の得点が一律に抑制されていた問題の発覚を受け、東京医科大について再調査したところ、提出書類にうその内容が書かれていたことなどがわかったという。その結果、①公正、適切な学生の受け入れが実施されていない②民主的かつ効果的な大学の意思決定プロセスが担保されておらず、適切・公正な管理運営が行われていると判断できない③自らの活動を点検・評価し、改善・改革を行うことのできる組織となっていない――などの理由で、協会の基準に適合しない、と評価を変更した。
協会の規定では、不適合になっ…