米ボーイングの最新鋭小型機「737MAX」の墜落事故が相次いだ問題で、米議会上院の商業科学運輸委員会は2日、同型機を認証した米連邦航空局(FAA)の手続きに不適格な職員が関わっていた疑いがあるとして、調査に入ったと発表した。こうした不備をFAAは事故前に認識していた可能性があるとも指摘し、FAAに詳しい経緯を報告するよう求めている。
ボーイング事故、航空局と業界なれ合い? 規制骨抜きか
同委員会のウィッカー委員長(共和党)が、FAAのエルウェル長官代行に宛てた2日付の書簡を公表した。それによると、737MAXの認証手続きにあたったFAAの検査官らは、訓練が不十分で、適切な資格を欠いていたとする複数の内部告発が同委員会に寄せられたという。
墜落事故は、機体の姿勢を安定させる飛行システムが原因と疑われている。ウィッカー氏は「資格を欠いた検査官による審査が、飛行システムに対する不適切な評価につながった可能性がある」と懸念を示した。
書簡はまた、複数の内部告発や…