総務省は10月1日から、手紙(25グラム以下の定形郵便物)の郵便料金を2円値上げして84円に、はがきを1円値上げして63円にする方針を固めた。消費税率が10月に8%から10%に上がるのを受け、増税分を転嫁する。値上げは手紙が5年半ぶり、はがきが2年4カ月ぶりとなる。
手紙の郵便料金は、2014年4月の前回の消費増税にあわせて80円から82円になった。今年10月からの増税分を単純に上乗せすると83・52円となるが、1円単位で四捨五入して84円とする。
はがきは現在62円で、増税分を転嫁すると63・15円になるが、手紙と同様に四捨五入して63円とする。はがきは14年4月の消費増税で50円から52円になり、17年6月にも人手不足による人件費の上昇などを理由に62円に値上げされた。
手紙の郵便料金については、総務省令で上限が82円と定められている。このため、今月中に国民からの意見募集を始め、今夏にも省令を改正する。その後、日本郵便がはがきとともに総務省に値上げを届け出る。
手紙やはがきなどの郵便物は年々利用が減っているが、17年度は約170億通の取り扱いがあった。(徳島慎也)