3月に現役引退を表明した米大リーグ・マリナーズのイチロー選手(45)が、政府が授与を検討していた国民栄誉賞を辞退する意向を伝えたことがわかった。菅義偉官房長官が5日、閣議後の会見で明らかにした。イチロー選手は2001年、04年にも辞退しており、今回で3回目。
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イチローが現役引退「大変幸せ」 28年で4367安打
政府は代理人を通じて内々に打診したが、イチロー選手から「人生の幕を下ろした時にもらえるよう励みます」などと辞退する意思を伝えてきたという。
イチロー選手は、94年に日本プロ野球史上初のシーズン200安打を達成し、同年から7年連続の首位打者となった。移籍後の04年には、大リーグ新記録となるシーズン262安打を放ち、10年連続で200安打以上など数々の記録を打ち立てた。日米通算4367安打を放った。3月21日に引退を表明した。