河野太郎外相は4日の参院決算委員会で、外務省内の文書について「外国とのやりとりに元号を使うことはない。それを文書にする時、いちいち和暦に直す必要はないというのがこれまでの方針だ」と述べ、原則的な西暦表記への統一はしないと明言した。
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自民党の西田昌司参院議員の質問に答えた。河野氏は元号からの読み替えの煩雑さを理由に、西暦使用を原則とする方向で省内に検討を指示していたが、西田氏は「外務省は外国にあわせるのが仕事ではなく、自国を守って文化を伝えるのも仕事だ。西暦と和暦の併記でやってほしい」と苦言を呈した。これに対し、河野氏は従来の方針のまま運用していく考えを示した。(清宮涼)