全国各地のダムで無料で配布されている「ダムカード」。ダムの写真とデータが記されており、現地でないと手に入れられなレアさで、根強いファンがいる。今回、東京電力管内で新たに二つのダムがカード化された。管内で同社が保有する大型ダムのカードがこれでコンプリートできる。
東京電力ホールディングスが新たに、栃木県内にある二つのダムのカードをつくった。同社が保有する高さ15メートル以上の背が高い「ハイダム」全44基のダムカードがそろった。水力発電100%の料金プラン「アクアエナジー100」を契約している人が、現地に訪れればもらえる。
ダムカードは、ダムに対する理解を深めてもらおうと、国や自治体、電力会社などが、ダムに訪問した人たちに無料で配っている。
東電が保有する44基のハイダムのうち、これまで37基分のカードは東電が、5基分は地元の自治体などが発行してきた。20基分は現地を訪れれば、だれでももらえるが、22基分は「アクアエナジー100」の契約者が対象となっている。
新たに加わったダムカードは、栃木県那須塩原市にある八汐(やしお)ダムと蛇尾川(さびがわ)ダム。1992年に完成した八汐ダムは、表面がアスファルトコンクリートの遮水壁型フィルダムとしては世界最大級。ここでためられた水を使い、揚水発電所で最大90万キロワットの電気をつくることができる。
流れ落ちてくる水を受け止める…