開幕から対戦がほぼ一巡する中、広島が苦しんでいる。リーグ4連覇に突き進むどころか、4球団に負け越し、4勝10敗で最下位だ。コイの季節を前に何があったのか。
負ければ5カード連続の負け越しが決まる13日のDeNA戦。投打がかみ合い、3年目の床田がプロ初の完投勝ち。連敗を5で止めた緒方監督は「先発陣が長いイニングを投げられていない中、しっかり投げてくれた。いい姿だった」とホッと胸をなで下ろした。
緒方監督の理想は「投手を中心に守り勝つ野球」で、以前から変わっていない。だが、今季はその姿からかけ離れている。チーム防御率は4・06に沈み、19失策はリーグ最多だ。
象徴的だったのは本拠マツダスタジアムで10日にあったヤクルト戦。同点の延長十回に失策も重なり、12点を失った。延長での1イニング12失点は2リーグ制になってからのプロ野球ワースト記録。その裏の攻撃は残っていたが、カープファンは次々と席を立った。
先発投手が試合を作れず、ヤク…