「アー・ユー・OK?」と記者を心配して声をかけてくれたタラ。ついでに取材にも応じてくれた=2018年12月26日、ペンシルベニア州ルザーン郡、金成隆一撮影 [PR] 「トランプ王国」熱狂のあと 3年後のラストベルト:2 「ジャパンから来たのか! ジャパニーズよ、手の甲に塩を振れ!」 ニューヨーク・マンハッタンから西に3時間ほどのペンシルベニア州ルザーン郡のバーで飲んでいたら、酔っ払った白人の男たちに取り囲まれた。一人が私の右手をテーブル上に固定し、別の一人が私の手の甲に食塩を振る。 すると英国なまりの英語を話す男性が前に出てきて、笑顔でショットグラスを突き出した。 (「英国なまりの英語」という表現は英国人に怒られそうだが、ここはアメリカなので) 「さあ、一緒に飲むぞ」 「いいか、手の甲の塩をなめてからウォッカを一気飲みだ。その後にレモンをかじるんだぞ。レモンを忘れるなよ」
金成記者が旅した道のり(第1~4話) ショットグラスにはウォッカがなみなみと注がれていた。ここまで来ると、もう断れない。仲良くなる儀式のようなものだ。 掛け声と共に胃に流し込んだ。強烈なウォッカが胃に到達したのを感じる。だが、塩をなめ、直後にレモンをかじると、ダメージが和らいだ気もする。 私のグラスに一滴も残っていないことを確認すると、男たちは「ジャパニーズ、やるじゃねえか(You did it!)」と大喜び。見知らぬ男がほおにキスまでしてきた。 サンダースからスイッチ 「アー・ユー・OK?」 ショットを飲んだ直後の私に声を掛けてきたのは、さっきの英国なまりの男性の妻タラ(47)だった。ジム帰りに立ち寄ったかのようなスパッツをはいている。私の隣に座り、最初にこう言った。 「あなた、よくここにやってきたわねえ」 アメリカ大統領選挙で巻き起こった「トランプ旋風」の実態を取材しつづけてきた金成隆一記者が、ふたたびラストベルト(さび付いた工業地帯)を集中的に取材しました。全6回、有料会員限定です。 そして声を落として続… |
米国に巣くう「心の狭い人々」、無党派の学生が語る分断
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