安倍政権を中枢で支える菅義偉官房長官と自民党の二階俊博幹事長が17日夜、東京都内でひそかに会談した。21日が投開票の衆院大阪12区と沖縄3区の補欠選挙の情勢について、意見交換をした模様だ。夏の参院選を控え、後半国会の運営方針についても意見を交わしたとみられる。
今月に入り、「忖度(そんたく)」発言をした塚田一郎前国土交通副大臣や失言が相次いだ桜田義孝前五輪相が辞任した。政権への打撃が続く中で、立て直しに向けて腹合わせをした形だ。
二階氏は、10日に発売された月刊誌「文芸春秋」のインタビューで「難しい時代に官房長官として立派にやっている。それは素直に評価に値する」とし、菅氏を「ポスト安倍」の有力候補という認識を示している。このタイミングでの2人による極秘会談は臆測を呼びそうだ。(明楽麻子)