16日連続仕事「トランプに感謝」 無知と批判されても——贯通日本资讯频道
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16日連続仕事「トランプに感謝」 無知と批判されても



記者が3年前に立ち寄ったガソリンスタンドの看板が見えた。併設されているファストフード店を訪れる地元民の声を拾い集めた=2018年12月30日、ペンシルベニア州ワシントン郡、金成隆一撮影



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「トランプ王国」熱狂のあと 3年後のラストベルト:5


「1ガロン=2ドル35セント」。ペンシルベニア州西部ワシントン郡をレンタカーで走行中、やっと見覚えのある看板が見えてきた。3年前のロードトリップで立ち寄ったガソリンスタンドだ。当時、併設されているファストフード店で地元民を取材すると、4人のうち3人がトランプへの支持や好感を語った。地方に広がる「トランプ人気」の実態を、私に教えてくれた場所だ。


私にとっては、これが、かつて製鉄業や製造業で栄えたラストベルト(さび付いた工業地帯)や、石炭産業で栄えたアパラチア地方での初の取材だった。結果論だが、この取材の10カ月後にあった2016年大統領選で、トランプがこの郡で61%を得票し、民主党ヒラリー・クリントン(36%)に圧勝した。




金成記者が旅した道のり(第5話)



「トランプ王国」が広がっていたのだ。本稿では、まず、3年前の取材メモから当時の様子を紹介したい。


人口2500人の町で「異変」


私がこのガソリンスタンドに初めて立ち寄ったのは、2015年12月28日。大統領選に向けた共和党候補者指名争いが混戦の度合いを深め、世界が「トランプ人気」に首をかしげていた時期だ。いったいアメリカで何が起きているのか、と。


トランプは「イスラム教徒の入国全面禁止」発言で、国内外からのバッシングにさらされていた。袋だたきと言うべき状態だった。


朝日新聞は、「たとえ共和党の指名が得られても、本選挙で当選することはないでしょう。バラク・オバマを2度も大統領に選んだ米国民がそういう選択をすることはありえません」(米国の政治学者、ロジャーズ・スミス)や、「私はトランプが大統領に当選する可能性は極めて小さいと考えるが、それでもラテン系、アフリカ系、イスラム系など、あらゆる人々に対する暴言を繰り返してきたこの人物を支持するアメリカ国民が少なくないことは無視できない」(東大教授、藤原帰一)との識者の見方を伝えていた。


私も、さすがにトランプが大統領選の本選挙で勝つことはないだろうと思っていた。ちょうど1カ月前、2015年11月にトランプ集会を南部テキサス州で初めて取材し、地方でのトランプ人気に圧倒され、都市と地方では、トランプの受け止め方が違うことまでは気付いていた。それでも「オバマの後任がトランプになる」とは思えなかった。


とはいえ、種々の世論調査ではトランプが首位をほぼ独走していた。いったいどこの誰が、トランプを熱心に支持しているのか――。そのナゾの答えを求め、私は冬休みにニューヨークを離れ、ペンシルベニア州とオハイオ州をロードトリップしていたのだ。私は、このガソリンスタンドで給油後、2時間ほど客に声を掛ける取材をした。二つの質問を繰り返した。


「2016年11月に大統領選がありますが、関心ありますか?」


「共和党では、どうやらドナルド・トランプ氏が人気のようです。どう思いますか?」


地元民の答えに驚かされた。ニューヨークでは冷笑の対象でしかなかったトランプは、この人口2500人の町では人気者だったのだ。


アメリカ大統領選挙で巻き起こった「トランプ旋風」の実態を取材しつづけてきた金成隆一記者が、ふたたびラストベルト(さび付いた工業地帯)を集中的に取材しました。全6回、有料会員限定です。


「ずっとテレビに出ている」


作業着を着たまま、テーブル席…


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