世界的に有名な路上アーティスト、バンクシーが描いた可能性のあるネズミの絵が25日、東京都新宿区の都庁第1本庁舎2階のロビーで公開された。来訪者は、傘をさし、斜め上を向いたネズミの絵を写真に収め、「何を訴えているんだろう」などと話しながら見つめた。
絵は、東京都港区の防潮扉に描かれているのが見つかり、都庁には扉の一部(縦約1メートル、横約50センチ)が展示された。バンクシーは自身の作品と表明していないが、都は本人の作品である可能性が高いとして、5月8日まで期間限定で都庁に展示することにした。
鑑賞は無料で、午前9時半から午後6時半まで(最終日は午後2時まで)。大型連休中も公開する。「落書きを認めるのか」と問題視する意見も多く、都は「容認するわけではない」と釈明している。公開終了後はしばらく保管するが、その後の扱いは決まっていないという。