今月帰国する中国の程永華(チョンヨンホワ)・駐日大使(64)の離任式典が7日、東京都内であった。安倍晋三首相をはじめ、親交があった日本の政財界の関係者約1千人が出席した。
程氏は式典冒頭、安倍氏とともに会場入りした。離任のあいさつで「最もうれしかったのは、国交正常化以来最も困難な時期を乗り越えて中日関係を正常な軌道に戻したこと」と述べた。これに対し、安倍氏はあいさつで、習近平(シーチンピン)国家主席が6月に大阪市である主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するため来日予定だと紹介。「あらゆる分野で関係を発達させ、日中新時代をともに築いていきたい」と語った。
式典では自民党の二階俊博幹事長や公明党の山口那津男代表ら与党幹部もあいさつした。
程氏は1972年の日中国交正常化後、初の国費留学生の一人として創価大を卒業。2010年からは大使を務め、在任期間は歴代最長の9年間に及んだ。
12年の日本政府による尖閣諸…