兵庫県尼崎市立尼崎高校の男子バレーボール部コーチを務める男性臨時講師(28)が、3年生部員の顔を平手で数回たたく体罰があったと市教育委員会が9日発表した。同部は強豪として知られ、昨年7月の全国高校総合体育大会(インターハイ)で初優勝している。
市教委によると、他校と練習試合をした大型連休中の4月29日、同校体育館で講師が部員を平手打ちした。部員にけがはなかった。講師は「スパイク練習で転がったボールを片付けるよう指示した時、緩慢な態度に腹を立てて感情的になってしまった」と説明しているという。
講師は同日夜、部員の保護者に電話で謝罪したが、学校に報告せず、5月7日に同校にかかってきた匿名の電話で校長らが体罰を把握した。講師は部の指導から外れており、市教委は「詳しく調査した上で処分を検討したい」としている。