兵庫県の西上三鶴(にしうえみつる)教育長(59)が、同県尼崎市で16日にあった県小学校長会の総会で、県教育委員会の幹部になった女性職員を紹介した際、「女性だけど男以上」という趣旨の発言をしていたことが21日、県教委への取材でわかった。
県教委によると、総会には小学校長約700人が出席。西上氏は来賓あいさつの中で発言した。退席後、出席者の一部から「女性に対する偏見で、人権的に問題ではないか」と意見があったという。
校長会会長が20日、西上氏と面会して意見を伝えると、西上氏は「女性だから登用したのではなく、人物が素晴らしいということを伝えたかったが、言ったことは消せない」と話し、謝罪したという。西上氏は21日、「不適切発言と真摯(しんし)に受け止め反省している。今後、言動には十分気をつけたい」とのコメントを出した。(青瀬健)