産婦人科診療所の前に0歳の男児を置き去りにしたとして、福岡県警は9日、いずれも専門学校生の林雄貴容疑者(21)=同県宇美町宇美6丁目=と古賀李菜容疑者(21)=同県添田町桝田=を、保護責任者遺棄の疑いで逮捕し、発表した。林容疑者は「今の自分たちの生活では、子どもを支えていけないと思った」と供述しているという。
粕屋署によると、2人は昨年10月30日午後9時55分ごろ、同県志免町志免中央3丁目の産婦人科診療所の玄関前に、生まれて間もない男児を置き去りにした疑いがある。2人は同じ医療系の専門学校に通っており、交際していた。今年2月24日に自首したという。
古賀容疑者は住んでいた同県遠賀郡のアパートで昨年10月29日昼ごろに1人で出産。林容疑者に相談し、車で診療所に向かったという。通りかかった人が男児を見つけ、診療所が110番通報。福岡児童相談所が保護した。男児は健康な状態という。