トヨタ自動車とパナソニックは9日、街づくりの事業で合弁会社をつくると発表した。通信機能などを備えたトヨタのつながる車(コネクテッドカー)や、パナソニックの家電などの技術を持ち寄り、新事業を展開。住宅事業を統合する。
新会社「プライム ライフ テクノロジーズ」を2020年1月に設立する予定。トヨタとパナソニックが出資し、三井物産も出資を検討する。新会社は、トヨタホームとパナソニックホームズなどを傘下におさめる。
両社は電気自動車(EV)などの車載用電池をめぐって関係を深めてきた。今年1月には、電池の開発と製造を担う合弁会社の設立も発表。住宅事業の統合で、協業の領域が広がることになる。トヨタの豊田章男社長は「これから先は人々の暮らしを支える全てのモノ、サービスが情報でつながり、町全体、社会全体という大きな視野で考えることが必要となる」とのコメントを発表した。