米ニューヨークの「自由の女神」の新しい観光規制が議論を呼んでいる。新施設のオープンに伴い、観光ガイドが締め出されるためだ。自由の象徴での規制にガイドたちは「我々の仕事も、観光客が自由の意義を知る機会も奪われる」と反発している。
自由の女神像は、ニューヨークのマンハッタン島から観光船で約20分のリバティー島にある。ユネスコの世界遺産に登録されており、昨年の観光船の利用客は約430万人に上った。
16日に「自由の女神博物館」がオープン、1886年から100年間実際に像が掲げていたトーチや、像の顔の銅製のひな型などを展示する。
博物館は以前、像の台座部分にあり、別途予約が必要だった。だが、7100万ドル(約77億円)をかけた新博物館は約2400平方メートルと5倍ほど広くなって、予約不要となり無料で入館できる。
これにより、一帯でさらなる混雑が見込まれるとして、リバティー島を管理する国立公園局は、民間ガイドの規制策を発表。団体客を引き連れることの多いガイドについて、新博物館や自由の女神の展望台への入場を認めないことにした。
同局の最高責任者、ジョン・ピ…