三菱自動車は17日、益子修会長兼CEO(最高経営責任者)が、CEOを退任する首脳人事を発表した。代表権のある会長にはとどまる。後任のCEOにはインドネシアの子会社の加藤隆雄社長を充てる。6月21日の株主総会日付。
益子氏は三菱商事で自動車畑を歩み、2004年に三菱自に送り込まれた。05年に社長に就任し、リコール隠しなど一連の不祥事と、独ダイムラークライスラーからの突然の資本提携中止で揺れる三菱自の立て直しを任された。
燃費不正問題で日産自動車の出資を受け入れた16年に、日産のカルロス・ゴーン前会長が三菱自の会長を兼務し、益子氏は社長兼CEOになったが、昨年11月のゴーン前会長の逮捕後は、暫定的に会長兼CEOを務めていた。(友田雄大)