エジプト・カイロ近郊ギザの3大ピラミッド近くの路上で19日午後(日本時間同日夜)、爆発があり、通りかかった観光バスが巻き込まれた。AFP通信は救助関係者の情報として、南アフリカ人旅行客ら17人が負傷したと伝えた。
地元メディアによると、路肩に置いてあった不審物が爆発したという。現場はピラミッドがある場所から北に約2キロ離れた路上で、日本の支援で建設が進む「大エジプト博物館」の目の前。在エジプト日本大使館によると、日本人が負傷したとの情報はない。
犯行声明は出ていないが、エジプト軍は、東部シナイ半島で過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を続けており、過激派による報復だった可能性もある。
ピラミッドの近くでは、昨年12月にも道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発。通りかかった観光バスが巻き込まれ、ベトナム人観光客ら4人が死亡した。(カイロ=北川学)