自宅の太陽光パネルで発電した電気を有効に使うための蓄電池の売り込みに、大手メーカーが力を入れている。これまでは余った電気は電力会社が高く買い取ってくれたが、まもなくそのメリットを受けられない家庭が出始めるためだ。
シャープは22日、蓄電池を設置する家庭向けの新サービスを発表した。人工知能(AI)が天気予報をもとに発電量を予測。また、居住者の電気の使い方を学習して、必要な充電量をはじき出す。太陽光の電気が効率的にためられ、日没後に電力会社から買う電気の量が減らせるため、電気代が節約できる。シャープは新サービスとセットで、自社製の蓄電池を売ることを目指している。
電子部品大手のオムロンは、1日に何回充放電しても劣化しにくい新型蓄電池を開発した。太陽光だけでなく、安価な夜間電力もためやすい。地震が起きても壊れにくく、屋内に設置できるため水害にも耐えられる。停電時には即座に蓄電池からの供給に切り替わる。6月に発売する。
京セラは中国の電気自動車(EV)大手のBYDと組み、余った電気をバスの動力に使うためのシステム開発にかかる。
住宅用の太陽光発電システムは…