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イスラエル、再選挙の可能性 連立政権への交渉が難航

イスラエルでネタニヤフ首相による新政権発足に向けた連立工作が難航し、法律が定める期限内に組閣できない恐れが出ている。29日までに過半数の支持を集められない場合、国会を解散し、同国史上初の再選挙となる可能性が高い。


イスラエルは4月9日に総選挙を実施した。ネタニヤフ氏率いる与党リクード(35議席)を筆頭に、右派・ユダヤ教政党で120議席のうち65議席を獲得。5期目の政権樹立に向け、ネタニヤフ首相が各党との連立交渉を進めてきた。


だが、そのうちの1党、極右政党「イスラエル我が家」(5議席)との間で連立交渉が難航。同党は連立入りの条件として、超正統派ユダヤ人の徴兵免除を廃止する法案の成立を求めており、ほかに連立入りするユダヤ教政党との間で意見が食い違っている。当初は楽観論が強かったが、組閣期限の間際になっても「イスラエル我が家」は強硬な態度を崩していない。ネタニヤフ首相は27日夜、国会で「不必要な再選挙を避けるため、全力を尽くす」と引き続き調整にあたる考えを示した。


30日午前0時までに組閣ができなかった場合、大統領は再選挙を指示するか、他の議員に組閣を命じる。現時点でほかに過半数の支持を得る見込みのある候補者はおらず、再選挙となる公算が大きい。再選挙となれば、投開票は9月17日となる見通しだ。(エルサレム=高野遼)


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