(31日、全仏テニス男子シングルス3回戦)
張り詰めていた緊張が一気に解けた。第5セットのマッチポイント。最後は強烈なバックハンドを打ち込むと、相手の返球はベースラインを越えてアウトになった。4時間26分の激闘がようやく終わった。錦織はほっとした表情を浮かべ、両手を上げた。
精神力が試される試合だった。初顔合わせとなったジェレだが、「しぶといイメージはある」との予言は当たっていた。強烈だったフォアとサーブ以上に、劣勢に立たされても折れない気持ちがあった。何度も向かってきた。
錦織が苦戦に陥った原因は第2…