テニスの4大大会女子シングルスで通算23度の優勝を誇るセリーナ・ウィリアムズ(米)が、昨年の全米オープン決勝で大坂なおみ(日清食品)と対戦した際に判定を巡って騒動を起こしたことについて、優勝した大坂に謝罪していたことが9日、明らかになった。米ファッション誌に寄稿したエッセーが同日、ウェブサイトに掲載され、ロンドン郊外でウィンブルドン選手権を戦うセリーナ自身も試合後の記者会見で内容を認めた。
大坂は快く受け入れたという。
セリーナが寄稿したのは、世界で発行されるファッション誌「ハーパーズ・バザー」。大会当時の思いやその後の苦しみなどが一人称でサイトにつづられている。
昨年9月8日の全米決勝。第2セットの途中、セリーナのコーチが身ぶりでアドバイスを送ったことで主審から警告を受けたのを発端に、主審を「泥棒」と呼ぶなどの違反行為で3度の警告を受けた。表彰式は判定に異を唱えるブーイングに包まれ、大坂は「誰もがセリーナを応援していたのは知っています。こんな終わり方になってしまい、すみません」などと涙ながらにスピーチした。
寄稿した一人称のエッセーによると、セリーナは大会が終わっても不快感から解放されなかったとし、精神不安定でセラピストにも通ったという。
それでも心が落ち着かず、前に…