テニスの錦織圭(29)を少年時代に教えた松江市のグリーンテニススクール代表、柏井正樹コーチが11日、58歳で亡くなった。柏井コーチは「世界を目指そう」と、子どもたちに前向きな言葉を投げかけ続けるコーチだった。
柏井コーチと25年にわたって、グリーンテニススクールで同僚だった細木秀樹コーチ(44)は、「亡くなったのが今でも信じられない。柏井さんは生徒を前向きにさせる言葉を言うコーチだった」と取材に語った。錦織にも「正解は何だと思う」と何度も問いかけ、自分で解決策を考えさせる指導をしていたという。「圭が複数の正解を考えられる選手になったのはそのおかげだと思う」
最後に話したのは、亡くなる前日の夜11時ごろ。スクールでのレッスンが終わった後、事務所で、「今日は暑くなくてよかった」というたわいもない話だったという。
柏井コーチは錦織に出会う前か…