テニスのウィンブルドン選手権第4日は4日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、男子シングルス2回戦では世界ランキング7位で第8シードの錦織圭(日清食品)が、同55位のキャメロン・ノリー(英)を6―4、6―4、6―0で下した。4年連続7度目の3回戦進出。次戦の相手は同71位のスティーブ・ジョンソン(米)。同2位のラファエル・ナダル(スペイン)、同3位のロジャー・フェデラー(スイス)も3回戦へ駒を進めた。
錦織、芝コートぶっつけ本番で快勝 ウィンブルドン初戦
女子シングルス2回戦では昨年優勝したアンゲリク・ケルバー(ドイツ)が、ローレン・デービス(米)に6―2、2―6、1―6で逆転負けした。
錦織が聖地のセンターコートで躍動した。第1セットを2―4から逆転して奪うと、1時間48分でストレート勝ち。第3セットはノリーに1ゲームも許さず、「完璧」と自賛した。
1回戦に続き、攻守ともに安定感があった。果敢にネット前に出て重圧をかけ、ストロークもフォア、バックハンドともにさえた。相手のラケットに触れさせずに奪う決定打(ウィナー)は34本で、相手の15本の倍以上だった。
3回戦で対戦するジョンソンは芝コートの大会で2度優勝経験がある。錦織は過去4戦全勝だが、「芝だと強さはある。ちょっと嫌な相手かな」と警戒した。勝てば、自身のツアー(本戦)通算400勝となる。(遠田寛生)