日本維新の会(代表=松井一郎・大阪市長)は11日、同党が夏の参院選で公認する各地の地域政党代表らを集めて記者会見を開いた。「地方の連携」をアピールし、参院選で存在感を示すのが狙いだ。公認候補ではないが維新と連携する地域政党「減税日本」代表の河村たかし名古屋市長も電話でエールを送った。
会見に出席したのは、地域政党「大阪維新の会」代表でもある松井氏のほか、神奈川選挙区から立候補する元神奈川県知事の松沢成文氏、東京選挙区で立つ前東京都議の音喜多駿氏ら。松沢氏は地域政党「神奈川力」代表、音喜多氏は地域政党「あたらしい党」代表の肩書で臨み、地域政党の連携を前面に打ち出した。
松井氏は会見で「住民に近い所で政治をやってきた皆さんを迎え、地方が望む政治を永田町で実現する」と強調。電話越しであいさつした河村氏は「増税自民党政権をノックアウトできる勢力をみんなで作ろう」と呼びかけた。
また、音喜多氏は「維新のしがらみのない改革、その橋頭堡(きょうとうほ)を東京に築くために戦って、勝ち抜いていきたい」、松沢氏は「今日を皮切りにほかの地方からも結集したいという方が増えるのではないか」と語った。維新は所属する国会議員の多くが大阪を地盤としており、河村氏や松沢氏らと連携することで首都圏など大阪以外での勢力拡大のきっかけとしたい考えだ。(楢崎貴司、池尻和生)