12日で2歳の誕生日を迎えた、ジャイアントパンダのシャンシャン。すくすくと成長する姿を一目見ようと、連日多くの人たちが足を運ぶ。そんななかで、東京・上野動物園で、ちょっと変わったイベントが開かれた。その名は「シャンシャンの落とし物~成長の記録~」。
「ほんものウンコーナー」。園内の一角。後ろ姿のジャイアントパンダの写真と、「ふんばるシャンシャン」の吹き出しとともに、ガラスケースに入ったフンの標本が展示された。1歳2カ月から2カ月ごと、2歳までの6種類のフンがずらり。成長に沿って大きくなり、色も黒から黄色に変わっていることがわかる。
これらのフンは飼育係が毎日収集したものだ。園の担当者は「よいうんちは健康の証し。人間のお母さんが赤ちゃんの健康状態をうんちで確認するのと同じです」と話す。体重測定は10日ごとだから、フン観察の重要なことがわかる。
くわしくみてみよう。体重が約32キロだった1歳2カ月はうんちも小さく、1日の総量はわずか100グラムほど。この頃は自力で踏ん張ることに慣れておらず、踏ん張った勢いで転がってしまうこともあった。
1歳4カ月を過ぎると1日の総量は1キロを超え、1歳6カ月では3・7キロと約4倍に。1歳8カ月になるとタケの茎を食べるようになり、うんちの色は黒から黄色に変わった。1日の総量も8・9キロまで増えた。
1歳10カ月を迎えるころには寝たり食べたりしながらでもうんちが出来るようになり、1個あたりの大きさは小指サイズから手のひらサイズに。大人の半分ほどの大きさだ。うんちはこの先もまだまだ大きくなるという。
シャンシャンではないが、ジャ…