中東ホルムズ海峡付近で起きたタンカー攻撃事件をめぐり、米国防総省は17日、イランの精鋭部隊・革命防衛隊による犯行の証拠とするカラー写真を新たに公開した。米国は「犯行に必要な胆力や技術は革命防衛隊にしかない」としているが、具体的な根拠は示せなかった。イランが犯行を全面否定する中、米国は「新証拠」で国際社会の支持を得る狙いだが、思惑通りには進みそうにない。
公開したカラー写真は11枚で、米海軍ヘリコプターなどから13日に撮影したとしている。国防総省は写真について、日本の海運会社・国華産業(本社・東京)が運航するタンカーに付着した水雷▽水雷を除去した際についた手の跡▽水雷の攻撃を受けて船体に開いた穴▽水雷除去後に現場を去る革命防衛隊の巡視船――などと主張。同省は声明で「画像や迅速に水雷を除去するために必要なモノや技量から、イランに攻撃の責任がある」と訴えた。
米軍は事件直後に同様の場面を…